4回目の挑戦の果てに元外相・麻生太郎が9月24日、新首相の職にに就いた。出しゃばりで、奔放なナショナリストで、思慮の足りない放言をしがちな人だ(アルツハイマー症のことをジョークにしたり、金持ちのユダヤ人に日本を魅力的な国と見られたいなどと言ったことがある)。68歳の麻生は、厳しい、あるいは陰気な印象を与えた前任者、安部晋三・福田康夫とは際だって違った人柄だ。前任者たちはスキャンダルや政党間の行き詰まりのせいで、任期を全うできなかった。麻生は、以前オリンピックに出たことのある射撃の名手で、マンガ大好き人間だ。元気のない日本経済を活性化することを彼は力説しているが、まずは自由民主党の長期政権への有権者たちの不満を乗り越えることができるかが問題だ。 |
けっこう人柄を見ている。「出しゃばり」と訳した"brash”は、オックスフォード英英辞典には"confident in an agressive way"(確信的に攻撃的やり方を好む)とあり、「奔放な」と訳した"freewheeling"は”not concerned about rules or the possible results of what you do"(規範とか、自分の行動が起こしかねない結果とかに、頓着しない)とある。英語には人を評するのに的確なボキャブラリーがある。内閣人事や今日(08/9/29)の国会での所信表明演説などは、ほんと、"brash and freewheeling"だ。
安倍と福田は"dour"という一語で片付けている。これは人柄について"giving the impression of being unfriendly and severe"(親しみ易くなく、厳しい印象を与える)、ものなどについて"with no features that make it lively or interesting"(生き生きして、面白くさせるような特徴のまったくない)という意味だ。英和辞典では「陰気な」という訳を当てている。なかなかうがった見方だと思うがどうだろう。
1 件のコメント:
初めまして。
まだ学生の頃、TIMEを一生懸命読んでコメントを何度も送ったりしたことがあります。でも、一度も採用されませんでした。
最近、全然TIMEを読んでいないけど、ビッグワードを勉強するのに最適な教材ですよね。
「Brash」「Freeweeling」「Dour」も覚えて使えればかなり表現の幅が広がるでしょう。
でも、すぐ忘れるだろうな... 英語力が上がらないのが悲しい...
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