2008年9月14日日曜日

iPhoneのアップデート

 iPhoneのソフトがアップデートされた。2.02が、2.1になった。格段に動きがよくなった。文字はタッチパネルで入力するのだが、それがとても早くなった。これまでは、しばらくじっと考えている、というようはところがあった。日本語変換もよくなった。iPhoneでは、携帯電話での入力方法と違うテンキー方式というのか、十字選択式という、ユニークな方法をとっていた。この更新で、それがキビキビ動くようになり、この方式の良さがはじめて実感できる。これまではiPhoneでメールやメモ書きをする気がしないほどだったのだが、これでやっと満足にやれそうだ。ほかにも全体としての動きが、安定したようだ。これまではしばしば、読んでいる画面が落ちることがあったが、それが少なくなった。mixiコミュでは、ソフトバンクの電波への接続がよくなったという話も出ている。

 iPhoneは、パソコン上のソフトウエア iTunes との組み合わせで、iPhone内部のファームウエアを更新してくれるところが素晴らしい。発売して、ユーザーからのクレームが殺到したのを受けて、早速対応してのこのアップデートだ。この柔軟な仕組みゆえに、とりあえず製品を出しておいて、あとは追い追い性能を向上していくことができる。今ではパソコンなどもOSやブラウザーを、ブロードバンド接続経由でアップデートするのは当たり前だ。ソフトもアップデートされる。たとえば、ネットブラウザーの Firefox は、無償提供なのに、めざましくアップデートされてきた。しかし、電子機器そのもののファームウェアがこれだけアップデートされていくのは、やはりすごいことなのではないか。機器の性能が買ったときのものを格段に上回ったものへと進化していく。アップルはやるな、という感じがする。

 このアップデートを知ったのは、電子メール配信を受けているBusinessWeek(BW) 電子メール配信を読んだからだった。その9/12日刊行誌に"Apple event fails to dazzle"という特集が組まれている。アップル社のCEO、Steve Jobs が出てのプレス発表はいつも意表を突くものだったが、今度はそれほどでなかった、という記事だ。日本では、iPhoneの売れ行きが予想ほどよくなかったので、アップルはiPodの新製品でお茶を濁している、というニュアンスで報道された。BWでは、iPhoneの売れ行きとは関連づけず、音楽プレーヤー分野でのiPodの独占状態の余裕で、格別の技術革新なしに、カラーをとりそろえたり、安価にしたりという、アップルらしからぬイベントだったと報じている。技術(innovation)ではなく、お化粧(cosmetic)で売るとは何だ、という趣旨で特集記事を書いている。その記事の最後の部分に、iPhoneのアップグレードを9月13日行うようだとあった。発売後寄せられたユーザーのさまざまなcomplaintsに対応するためだという。日本では遅れるのかと思いながら、iTunes経由で更新の有無を調べてみると、日本でも同時にアップデートされていた。日本語変換が格段に改善されたことからすると、日本チームを含めて、アップルはずいぶん頑張っているな、と思われる。

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