2008年9月6日土曜日

二つの党大会

 11月の米国大統領選に向けて、民主、共和両党のConventionが相次いで開催された。党大会の様子は、BS1で、主要部分が放映された。まあ一種のお祭り騒ぎだが、彼らが演説に賭ける情熱には、今さらながら感心する。さすが、言論・弁舌の国だ。アラスカ知事から彗星のごとく現れたベイリン副大統領候補は、私としては鼻っ柱ばかり強くて、知性など二の次という感じで好まないが、こういう人が米国の一般大衆には受けるのだろう。内容はともかく、マケインよりよほどアピール度が高い演説をぶった。どこかに雲隠れしている間に、演説をたたき込まれたのだろうが、たいしたデビューだった。
 ほかにはジュリアーニ・元ニューヨーク市長がオバマを口汚く貶める演説をぶったのは、かえってやり過ぎだったのではないか。こういうことの得意な人らしい。

 両方の党大会の演説で、どんな言葉が多く使われたかをNYTが図示していて面白い。
    Words they used(NYT 08/9/04)
 D(民主党)が"change"をいい、"Bush"の"Iraq"戦争を話題にして、"McCain"も同類と非難したのはわかる。R(共和党)だって、けっこう"change"とか"reform"を言っている。現Bush 政治と一線を画そうとしているのだろう。"character"について、多くをいい、"Obama"より"McCain"が信頼できると強調したことがあらわれている。政策に関しては、Rは、"business"と"tax"を多用したのに対し、Dは、"job"と"economy"をいうあたりに党の性格が見える。前者はどちらかというと富裕層を優遇し、後者は、中間層や労働者の支持を意識している。"God"が大きいのは、Rがevangelicalのサポートを受けているからだ。

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