2008年9月6日土曜日

小沢征爾特集番組を見る

 今日は午後5時からNHKハイビジョンの、小沢征爾特集をずっと見ている。7時からは、サイトウキネンの生中継をやっている。今春の水戸室内管弦楽団(MCO) の定期演奏会は、直前になって病気で代わりの指揮者に交替した。またその後予定していたMCOのヨーロッパ公演は、指揮者なしで行った。椎間板ヘルニアによる痛みがひどかったと聞いているが、生で姿を見ると、すっかりよくなったらしい。
 サイトウキネンの生中継の前に、午後5時から2003年に放映された「小澤征爾 終わりなき道~無垢なる共感を求めて~」の再放送があった。ボストン交響楽団の常任指揮者から、ウイーン国立歌劇場の音楽監督への移行期に撮られた番組で、加えてロストロポーヴィッチと協力してで行った「音楽キャラバン」、志賀高原スキー場での定期的な音楽会などの裏舞台をみせてくれいた。
 水戸でこの人の指揮にはなじんでいるが、一見派手な指揮ぶりの裏での彼の努力を丁寧に映し出した番組だった。楽譜を深く読み解き、練習で細かいニュアンスまで丁寧に指示し、自分の音楽を作り上げる。この人の分け隔てのない性格と、音楽に没頭する熱気が、演奏者に伝わり、演奏がステップアップする現場を見せてくれた番組で面白かった。

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