2008年10月31日金曜日

iPhoneの使いこなし

 iPhoneを大いに期待して使いはじめたのだが、なかなか難物である。機能満載のはずなのだが、初歩的な機能すら使いこなせないでいる。基本であるはずのネット接続が安定して確保できない。それどころかメールすらままならない。受信はできるのだが、送・返信がまともにできない。メールを最後まで書かないうちに、すべてが消えてしまうことがある。何行も書いて、さて送ろうとする寸前、画面が突然消えてしまうのだ。せっかく書いたものは、どこにも残っていない。なんということだ。何度もそれを繰り返し、書いたものが消えるのが怖くて、1、2行書いてたところで送る始末。HPやブログをパソコン並みに読めるのはずなのだが、ページが表示されるのはいいとして、読んでいるうちに、突然消える。そのたびに舌打ちして、こんなもの使いものになるかと毒づいていた。

 多少分かってきたのは、使い方が悪かったということだ。ふつうのパソコンに慣れ、そのつもりで使っていたのが間違っていた。内蔵メモリーというのか、キャッシュメモリーというのか、それが少ない。それをやりくりして、情報量の多いウェブページを表示したり、一時記憶したりしている。キャッシュが足りない状態で、メールを書いたりしていると、日本語変換がひどく遅くなる。そこへメール受信とかほかのジョブが割り込むと、処理不能になり、破綻してすべてがおシャカになる。書きかけの文書を保存しておく余裕などないのだ。

 電源オフをせずに、スリープを挟んで使い続けていた。それがいけなかった。何かを書いていて日本語変換の途中で全然動かなくなった。にっちもさっちもいかない。強制シャットダウンをして、再起動してみた。その時、突然問題が解決した。俄然サクサク動くようになった。メールだって長文を最後まで書いて送れる。ネット読みで途中でダウンすることもない。NYTの記事やコラムニストの論説の全文をゆっくりと読める。これまでは、読んでいて最後まで終わらないうちに落ちていたのだ。何のことはない、これまでキャッシュがごみで満杯の状態で使っていたのだ。

 対策、ひんぱんに電源オフ、再起動をする。ホームボタンの長押しだけでもいいらしい。これでずいぶん使いやすくなった。

 まだまだ、問題はある。このブログにiPhoneから書き込みができるはずである。先日東京滞在中に専用アプリを使って送ってみたのだが、書いたはずのエントリは、どこかに消えたままだ。メールを送るだけでも書き込めるらしい。それはまだ試みていない。iPhoneで撮った写真をここに掲載することもできずにいる。

 他方、これはいいと重宝して使っている機能はあれこれある。グーグルと連繋したいくつかの機能、リーダー、ドキュ、カレンダー。RTMというToDo処理ソフト。iPhoneとこれらの機能なしにはやっていけないほどだ。

 iPhoneをひいき目に見て使っている。これは進化途中の将来型の携帯端末だ。当然まだまだ課題は多い。ハードが期待されている能力に十分対応していない。iPhoneのファームウエアはもっと進化する必要があるだろう。これはオンライン・バージョンアップで対応してくれるだろう。それより現状のままでも、それをどう使いこなすか、まだ分かっていないことが多々あるようだ。また、ネットに繋ぐ環境が不十分だ。携帯の電波は能力不足だ。それを補う無線LAN接続がユビキタス〔いつでも、どこでも)になっていない。その他もろもろ。

 ちっちゃくて、力足らずだが、何とか使いこなしてみるぞ、と思わせる可愛いヤツだ。

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