いちおう写真を趣味にしている。しかし何が自分の写真かとなると、まだまだ模索中だ。あれこれ撮っているが、少し自分の写真の幅を拡げて見たいと思うようになった。気があちこちに散るのが、私の悪い癖だとは分かっている。それでも興味のおもむくままにで、いいじゃないかと、自分で自分を甘やかせている。最近絵画の「静物画」(still life)に相当するようなものを撮ってみたいと考えている。絵を見ると「静物画」が一つのジャンルとしてあって、どの画家も描いている。写真では、広告写真はあるが、花写真をのぞけば、アマチュアの写真では、それほど見られない。絵画の静物画のような、アート性の高い写真を撮ってみたいと思うようになった。それには照明その他の写真技法を学ぶ必要があるな、と思っていた。
そんなところに、「ニコン塾」で「テーブルトップフォト」の講座が開かれることを知って、早速申し込んだ。昨日その一回目があり、あと二回目は実技、3回目は各人の作品批評ということになっている。
昨日開かれた講座には十数人の受講生。男性はほとんどがシルバー世代。女性は若い世代が多い。講師は、これまで何度かこの講義シリーズをしてきて、いつもほとんどは女性なのに、今回は男性が多いですね、「こもの撮り」は女性の感性がものをいうことが多く、女性向きなのですと、男性受講生の出鼻をくじくようなことをいうことから講義が始まった。そこで事件があった。女性受講生の一人が、先生のいうひと言ひと言に文句をつけはじめた。声が小さい、不明瞭だ、もっとはっきり話せ、○○とは何か、私はさっぱり分からない、などなど。すぐにこの人は狂っている、これでは講義が成り立たない、と分かってきて、受講生全員が、口々に制止しようとしたが、どうにもならない。塾の責任者に来てもらって、退席してもらった。それまで10分か、15分。さんざん喚きちらしながら、会場を去った。同じく写真を志し、学びに来る仲間にこんな人がいるとはあきれた。たぶん、ほかの場でもトラブルメーカーになっているのだろう。
で、講義はどうだったかというと、やはり餅は餅屋、この分野のコツをいろいろと教えてもらって、これからこの分野の写真を手がけていくのに、参考になった。特別の照明は要らない。自然光でいい。トレーシングペーパーとか、手作りのレフ板でいい。特別なレンズもツールも要らない。一通りの注意事項も教えてもらった。これで、自分の場合どうしようかとの見通しもついた。あとは私が目論んでいるような、絵画の「静物画」のようなアート的な写真を撮れるか、となると、これはこの講義の範囲外で、手探りでやっていくしかないだろう。たぶん画像処理とか、プリントの技法も必要になるだろう。ともかく、一つ楽しみが増えた。
2008年10月7日火曜日
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