2008年10月3日金曜日

ペイリン副大統領候補の英語

 かつてアメリカに住んだときに耳にして印象に残っている会話の断片がある。「アメリカでちゃんとした仕事をするためには、"good English"(まともな英語)を話せないといけない」。アメリカでエリートであるための最低限の資格を言っているように聞こえた。

 アメリカでは、誰もがまともな英語を話していると思うと大間違いである。アメリカ人は、早い、遅い、の差はあれ、誰しも外国からやってきた人、あるいはその子孫である。それぞれの母国語を引きずっている。広大な土地だから、それぞれの地方でさまざまに違う英語が話される。ニューヨークあたりで、なんとか英語が話せるようになったと思っても、地方へ行って地元の人と話すと、何をいっているのか、さっぱり聴き取れない。もちろん、会話が成り立たない。

 いったい何が "good English" なのか、よく分からないが、こんなのだろうか。東部の知識人にとっては、アイビーリーグ大学出の人が話している英語がそれである。あるいは、テレビのニュースキャスターや解説者が話している英語、知的な政治家やビジネスマンが話している英語のことである。

 ところが大衆レベルで話されている英語は、それとずいぶん違う。日本での、おすましの日本語と大衆レベルの日本語とか、方言とかよりもっと差が大きいようだ。

 ブッシュ大統領(JWB)の英語はずいぶんひどいと非難された。JWB自身が自分の英語の下手さ加減をジョークにしていた。原子力というときに、"nuclear" を「ニューキュリアー」と発音するのが、その典型例であった。JWBは、テキサス英語をイェール大学で洗練することがなかった。

 マケイン共和党大統領候補が唐突に選んだ副大統領候補、ペイリンの英語はとてもひどいらしい。私の米国でのメル友(私のブログやHPの読者は、誰のことかご存じだろう)は、2,3日前のメールで、「彼女の英語はテリブルで、言ってることも辻褄が合わない」と書いてきた。今日(08/10/3)の副大統領候補同士のディベート中継のさいに、副音声で英語を聞いてみた。私にはよく分からないが、メリハリの利いた分かりやすい英語でない。抑揚なく口ごもりがちに、べらべらしゃべる、私には苦手の英語であった。

 私がよく読みにいく、ニューメキシコ州在住のブロッガー、”dangerousmeta”の主は、彼女の英語がひどく気に入らないらしい。今日のディベートの感想の中でこう書いている(うまく訳せない部分があるが、ともかく)。



 すまないけど、私的な感想をいわせてもらう。「ニューキュリアー」と発音する政治家をまたと見たくない。それを聞くたびに身の毛がよだった。公的な場では英語を正確に発音してほしいと求めるのはエリート主義だろうか。ペイリン流のしゃべり方からすると「どん、ずばり」そうじゃないと思う。ところが困ったことにペイリン夫人は、それが勇気の印であるかのように「どん、ずばり」を何度も使うのである。私は大声で言いたいのだが、良い教育を受けているなら「コンチクショウ、俺達の国語を正しく」話してほしいもんだ。


 ここで、「どん、ずばり」と、とりあえず訳してみたのは、"shootin'" という語である。ペイリンは、何ごとにつけ、その言葉を挟むらしい。正しい意味あいをご存じの方は教えていただきたい。

1 件のコメント:

アク さんのコメント...

コメントの書き込みをテストしてみています。