2008年10月11日土曜日

マタタビ酒とアケビ酒



    【画像説明。左が:アケビ酒、右:マタタビ酒】
 昨日エントリーに書いた旅の後始末。そこで、こう書いた。「帰途のルート沿いの道の駅とか地元物産店に寄り、連れ合いの買いもの、安値の野菜・果物と、珍しい物産(マタタビ、アケビの実など)を、小さな車に満載して、帰ってきた。」。野菜や果物の始末と収納は、昨日中に終えたが、今日、連れ合いは、果実酒作りから、ジャム作りまで、終日キッチンで立ち働いていた。この人はやり出すと止まらない。さらに戦線を拡大する傾向のある人だ。

 朝食が終えるか終えないうちに、アケビとマタタビの果実酒作りに取りかかった。私は口先だけ介入する。アケビは果実酒作りの本には記載されていないようだ。中身の食用部分だけを使うか、皮ごと使うか。ネットで検索してみるといろいろと試している人がいる。中身だけというやり方もあれば、皮も使う人もあるようだ。紫色を帯びた皮の色に魅力がある。中身と皮を分離し、皮は裂いてリカーに浸すことにした。560円で買った12個のアケビを使う。リカーには香りがいいブランデーを使う。もちろん高価な飲用のものでなく、果実酒用のものだ。連れ合いはいつでも用を足せるよう、何本かストックしている。それを使う。

 マタタビ酒は、レシピ−がある。問題は果実が野生のものゆえ、汚れていること、虫がついていること。表面の汚れは洗っただけではとれないほど。丁寧に襞の部分を剥いたり、穿ったり。表面に色の変わった孔があるものは、割ってみると、中に虫が巣くっている。それを取り去る。1kg、400円で買ったマタタビは、個数は百個どころではなかったろう。かなり手間がかかった。これにはホワイトリカーを使う。

 アケビ酒は、2ヶ月したら、身と皮を取り出す。それ以降は飲めるようだ。マタタビ酒は、身はそのままでいい。ただし、エキスのしみ出しと熟成に時間がかかるようだ。飲めるようになるまでに、半年か1年かかるらしい。それぞれに楽しみだ。私はマタタビ酒で試してみようと思っていることがある。この酒を手や腕に塗って、猫に近づいてみる。寄ってきて、身体を擦りつけてくるかどうか。

 連れ合いの果実酒作りは歴史が古い。大きな瓶に入ったままのものもあるが、大部分は私の飲んだウィスキーやジンの瓶を再利用したボトルに入れ、生産年などを書いたラベルが貼ってある。ほとんどは、梅酒かプラム酒だが、カリン酒、リンゴ酒、レモン酒、イチゴ酒、グレープフルーツ酒、ショウガ酒、サルナシ酒などもある。一番古いストックとしては、73年のプラム酒が確認されている。地下室の酒蔵には、720ml瓶がおよそ130本、漬け込みのままの、3リットルほどの大瓶が5本並んでいる。ここに新たに2本が加わった。死ぬまでに飲みきれないストックを抱えているのだが、連れ合いはシコシコと作り続けている。

 「戦線拡大」と書いたのは、連れ合いの作業は、この果実酒作りで終わらず、葡萄ジャム、リンゴの砂糖煮それにイチジクの砂糖煮と続いたからだ。まだ何かやっている。

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