2008年12月20日土曜日

バス通勤、年収960万円のJAL社長、新聞スクラップ(6)

朝日新聞08/12/16-19

・倹約JAL社長、評判。バス通勤、社員食堂で行列、年収960万円 (08/12/16 社会)
ー 米国でビッグ3首脳の高待遇が問題になっているなか、世界有数の航空会社JALの社長が、タイトルのような待遇を自ら決めて実行していることをCNNテレビが報じ、アメリカだけでなく世界中から大きな反響が寄せられていると。経営再建に取り組む中で,同年代の人に早期退職をお願いした代償にということらしい。社長がこうでは、それ以下の幹部社員たちも低い待遇に甘んじているのだろうかと勘ぐりたくなる。たぶん社長だけのことなのだろう。でも社員たちは心苦しいだろうな。ちょっと心配。

・百貨店モデルは破綻 (08/12/16 経済)
ー 大丸と松坂屋を傘下に持つJフロントリテイリングの社長の弁。「百貨店モデルは破綻している。自民党と一緒」と。「経営革新を伴わない統合は意味がない」とも。

・天声新語(テーマ「景気」最優秀作、69歳会社員)(08/12/16 Aspara)
ー 読者参加欄アスパラクラブの「天声新語」に応募し,選ばれたもの。その一節に「昔から庶民は不況を覚悟のうえ、節約と我慢の耐乏生活でしのいできた。良寛さんではないけれど『不景気の時は不景気に逢えばよく候』と腹をくくればよい。企業であれ個人であれ、不況時こそ好況時の生活習慣病となった無駄、贅沢、飽食を削ぎ落とし,清算したうえで出直しを図る好機である。庶民が耐乏生活を恐れているかぎり、国民救済に便乗した悪政の連鎖は断ち切れない」と。

・ニッポン人脈記 民の心を測る(13) 政権の命運 数字が予言 (08/12/16 夕)
ー このシリーズ最終回は、内閣終盤の支持率と退陣との関係。歴代内閣のデータがリストされている。昨日(08/12/19)の時事通信社の発表した麻生内閣支持率は、17%。これは歴代内閣終盤時の支持率と比較すると、竹下(7%)、森(9%)、岸、田中(ともに12%)についで低い(芦田(17%)と同じ)。安倍、福田より低くなった。麻生内閣も終盤のようである。

・風力発電と鳥の衝突 (「知って得!」欄 08/12/17夕)
ー 風力発電機の問題点のひとつとして鳥が衝突で犠牲になるということがある。米国での調査が行われた。鳥が人工物へ衝突して死ぬ推定数はこうである。建物の壁や窓:9億8千万〜9800万羽。送電線:1億7400万以下。車:8千万〜6千万。通信用の塔:5千万〜400万。風力発電:4万から1万。数だけからはいえないかもしれない(希少種がいるとか)が、こういうデータにもとづいて議論されることが望ましい。

・ブッシュ政権8年(下)、施策選び 策士の影 (08/12/19)
ー 3回にわたってブッシュ政権を回顧する特集記事の(下)。チェイニー副大統領の影響力が大きかったことが何度も指摘されている。アメリカン大学のサーバー教授による評では,ブッシュのリーダーシップは,広く衆知を集めてものごとを決めるというより、やや孤立気味で,自分の決定にこだわり、異議を唱える人々を嫌うというタイプ。歴代の大統領の中では,最底辺に位置づけられるのではないかと,厳しい。

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