朝日新聞、08/12/11-15
・男に生きがい、死亡率減、秋田で1600人調査(08/12/11夕、14面)
ー 生きがいを感じて暮らしていると、脳卒中で死亡するリスクが大幅に減るとの調査結果。88年秋田県大森町(現横手市)の40〜74歳の約1600人の健康状態を,03年まで追跡調査。同時に「生きがいをもって生活しているか」「ストレスが多いと思うか」などを質問。生きがいが「非常にある」「ある」と答えた男性と、「普通」「はっきり言えない」と答えた男性を比較すると、生きがいがある男性の死亡リスクは他の男性に比べ38%低い、脳卒中になるリスクは72%低いとの結果。心臓病やガンによる死亡では差がない。女性では差がはっきりしないとの結果。政治家とか芸術家に長寿が多いように感じていたが、「生きがい」と長寿に相関があるようだ。
・谷岡さん、日米民主党の交流どう進めますか?(08/12/11、政策)
ー 民主党は政権についた場合に備えて、米国へ幹部や議員を派遣して人脈作りをしているようだ。留学経験者が用いられているらしい。谷岡さんは、民主党参院議員で中京女子大学長、オバマの予備選から本選にかけてあちこちに飛んで見聞を深めてきたようだ。小沢党首への訪米報告で「オバマの選挙はすこぶるどぶ板だった」に対し、「やっぱりなー」といわれたと。
・森林再生、日英の「緑の交流」深めよ。C.W.ニコル(08/12/11、オピニオン)
ー ニコルは日本に住みつき日本人となった英国人(正確にはウェールズ人というべきか)の作家。黒姫の里山に住み、森林再生に努めている。10月にチャールズ皇太子が訪日した際、環境保護や環境教育に熱心な皇太子は、わざわざ黒姫を訪ねニコルと会った。「とても感銘を受けた」との言葉を残し、日英で森林再生の事業の交流をしようと約束したという。もともとの日本人が忘れていることを、英国皇太子と元英国人が指摘している。妙なことだ。
・「補給支援法が成立」(08/12/13、政治)
・給油活動、テロ・海賊を抑止、岡本行夫・元首相補佐官に聞く(同上)
・「給油よりインフラ」補給延長、アフガン支援の市民(08/12/13、社会)
ー アフガニスタン沖の給油活動を延長する法案が成立した。何のため給油をつづけるのか疑問だが、これについて、「たいへん実体的な意味を持っている」と岡本は強調する。湾岸戦争時に大金を出しながら評価されなかったトラウマを下敷きにしたよくある意見だ。無料のガソリンスタンドを続けるほかに,アフガニスタンに平和をもたらすための支援方法はないのだろうか。同じ紙面でも、NPOや市民団体は「派遣よりインフラ整備や和平仲介を」といっている。たぶん次の延長はないだろう。日本の国際貢献は,アメリカから叱られる(岡本)までもなく、必要だ。何をするか。野党側が提案すべきだろう。
・古書街から本を連れ帰る先(「仕事中お邪魔します」シリーズ、鹿島茂さん)
ー 鹿島は神田に仕事場を持ち、近くに住処を持つ。神田古書街にはたえず出没する。そのたびに安売りされている「恵まれない境遇の本たち」をせっせと連れ帰る。月に100冊ずつ本が増えるという。20坪の書斎、60の本棚に2万冊を超える蔵書があるという。二つの仮説(というより予言)を書いている。1.本に価値が出てくる時代が訪れる。2.次世代では、本を積極的に読む一部知識層が、本を読まない多数のネット層を支配する。
・池上彰の新聞ななめ読み、容疑者の親、カメラを向ける必要性とは(08/12/15夕)
ー 池上も,私がスクラップした08/12/03の「声」欄、「容疑者の父親、必要な映像か」に注目している。元厚生事務次官襲撃事件で、成人の容疑者について、親の自宅に報道陣が押しかけ、カメラ報道までしたのはどうか,との声に池上も同意見としている。しかし、今回の場合、犬の処分が問題とされたので,それを確かめるためには親の取材が必要だったと,報道の対応を擁護しているようだ。私の記憶では,親の映像がテレビで流されたのは、犬の処分の問題が詳細に報される前だったように思う。そんな問題のあるなしにかかわらず、親はテレビの前に引っぱり出されるのが通例だ。池上は、せいぜいカメラは避けて話だけを報道すればよいとしている。とにかく映像を撮ってこいと、デスクはカメラに要求するのではないか,と私は思う。
2008年12月17日水曜日
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