インスブルック最初の3日間は、第一印象を貪るように吸収したくて、これはというスポットを駆け回りました。4週間もいるのですから、そう慌てることはないのですが、気がはやりました。たちまち疲れ、このペースでは到底持たないと、今日5日目はホテル自室に籠ってパソコンに向かっています。
初日、北側の連峰をみてその近さ、高さに興奮したことを前回書きました。その連峰の鞍部までロープウエイで容易に行くことが出来るのです。翌日、5日(木)に、早速出かけました。
市内の王宮のそばの乗り場から、近未来的とも思える最新式のケーブルカーで山の直下まで行きます。そこからロープウェイを2段乗り継いで山頂駅まで1400m程の標高差を一気に登ります。ここからはちょっと登山気分。背中にはDeuterのリュックサック、両手には以前スイスに行った時に使ったLekiのストックを持って、15分ほど登り、2334mのHafelekarsptzeI(ハーフェレカール山頂)に立ちました。妻のみやも頑張って登りました(と言っても大したことではありません)。
ここからの眺めは素晴らしい。インスブルックが眼下に広がっています。イン川が蛇行して走り、流域に広い谷を形成し、それが東西に伸びています。谷の向こうには、こちらの連峰に負けない高い峰々が幾重にも連なっています。インスブルックから南に向かっては別の谷、ヴィップタールが伸びていて、その先には、イタリアとの国境、ブレンナー峠があります。古い時代から、北ヨーロッパからイタリーに至る交通路でした。この眺めはもっと俯瞰して描けば、二つ前のエントリーに使ったパノラマ図となるのでしょう。
この山の北側は、累々と鋭い岩肌を見せた峰々が連なっていて、なるほどオーストリア・アルプスのど真ん中にいるのだと気付かされます。その様子を写し、ついでに妻がこの高みに立った証拠写真として添付します(笑)。
せっかくここまで登りましたので、あたりを歩いたり、座り込んだりしてこの場所にいる興奮を鎮めました。面白いもので、お互いの興奮を分かち合おうとするのか、誰でも彼でもが話しかけて来ます。山の上では皆が友達になる、そう実感しました。妻は女性とだけでなく、髭のおじさんからも、ハグと両頬キッスをされたほどです。
2時間ほど上に滞在して、下界に降りました。そこは真夏の天気、山頂で冷たい風に吹かれて纏った防寒着を慌てて脱ぎました。
もう一日分あるのですが、それは又。
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