2008年11月20日木曜日

グーグル・ドキュからブログへ

 グーグルは、単なる検索サービスだけでなく、いろいろな機能を供用している。今回はドキュ(Docs)と呼ばれる文書書きの機能を使って書いたものを、このブログに直接転送してみた。一つ前のエントリもこのエントリも、それで送ったものである。自分のブログを登録しておくと、書いたものをワンクリックで、ここに公開することができる。グーグルを中心に、シームレスにあれこれの用が足せる。これは便利だ。

 グーグルは、iPhoneに特化したページを提供している。ふつうのパソコンとまったく同等に使える。ドキュの読み書きもできる。ということは、iPhoneで書いて、このブログへの書き込みもできる。以前"ShoZu"を使ってiPhoneからブログへの書き込みができることを書いた(『iPhoneからの書き込み成功』08/11/10)。しかし、"ShoZu"は主として iPhone で撮った画像のアップロード用のアプリである。テキストのアップロードにはドキュからの方がいいだろう。書きかけの未完成・非公開の断片を含めて、ドキュを用いて「文書庫」を作ることができ、それをどの機器からも参照できるところがありがたい。

 グーグルのメイルサービス(gmail)を使っておられる方は多いことだろう。簡単に登録することができ(もちろん無料)、ウェブ上で、どのパソコンからもメールを読むことができる。ほとんど無制限といっていいスペースを供給している。しかも時期が来ると消えるということもない。私は、重要なメールはgmailに転送しておいて、どこから、どんな方法であれ、ネットに繋がれば、参照できるようにしている。登録情報(IDやパスワードなど)を通知してきたメールなどをそこに置いている。いうなれば重要メールの保管庫である。gmailのメール一覧のページには、以前ここに書いたことがあったが(『iPhoneの使いこなし』08/10/31)ToDo管理に使っているRTMというソフトで書いた「今日やるべきこと」のリストが表示され、その欄に追加したり、変更したりができる。

 グーグル・カレンダーは、Macにもともと付属しているiCalより使いやすい。iPhone用のグーグルページでの表示も明快なので、こちらの方を使っている。カレンダーは、あちこちを使うと混乱する。小さな月間表示の手帳と、iPhoneでのグーグルカレンダーだけを使っている。

 グーグル・リーダーは、ニュース(朝日とNYT)と、よく読みにいくブロッガーを登録してある。読みにいくと、時刻順に新しいエントリが表示されて便利だ。RSSリーダーには、読み切れないほどのブログが登録されているので、日に一度、ざっと眺める程度にしている。

 グーグル・グループも少数のメンバーとのメール交換、画像交換に便利だ。これはわざわざグーグルに行かずにメールが配信されるが、大きな画像となると、グループのページに掲載した方がいい。

 グーグル・ノートは、読んだウェブ・ページをクリップできると、余丁町散人さんのブログ(『Google Notebook が面白いことなど』)で読んだ。登録して使えるようにしているが、まだ使いこなしていない。読んだページで、気になった部分をコピペし、コメントを付加して、記録として残したり、それをウェブ上で公開することができるようだ(『余丁町散人の公開ノートブック』がその例)。そのうちにものにしてみたい。

 こんな具合に、グーグルを中心に、シームレスに、頭脳労働を組織化できる。いつの間にかグーグルなしにはやっていけないようになっている。

 以上は、すでに使いこなしている人には、何を今さらというほどのものだろう。私には、ほう、ここまでやれるかという域にようやく達したので、記録として書いてみた。

 【追記】余丁町散人さんからのコメントがあり、上記の『公開ノートブック』以外に、グーグル・リーダーからクリップして、「共有」機能を使って公開しているとのこと。以下がそれです。なるほど、というものですが、すいすいと新機能を使っておられるのに感心いたします。習うより慣れろというか、模索しながら使ってみて、ものにしてしまうところがえらい!
『余丁町散人 の共有アイテム』

FON(巨大無線LANコミュニティ)に加入した


 個人用無線LANをそれぞれ共用に開放して、世界中で互いに利用し合うというコミュニティがあることを最近知った。早速専用の無線ルーターを入手し、接続・登録し、メンバーとなった。

 この組織・仕組みは”FON"と呼ばれる。メンバーになると、他のメンバーが公開しているルーターを利用して、どこでも、パソコンやiPhoneなどをインターネットに繋ぐことができる。料金は要らない。専用ルーター("La Fonera"、1980円、ヨドバシカメラなどで売っている)を購入して、自分のブロードバンドに接続することで、費用負担をしていることになる。

 FONは国際的な組織である。したがって、外国へ行ったときも、そこにメンバー(Foneroと呼ばれる)がいれば、自分の機器を無料でインターネットに繋ぐことができる。メンバーはどんどん増えているらしい。出先で無線LAN接続を必要とし、Feneroになっていく人がますます増れば、人の住む地表部分を覆い尽くすことができるかもしれない。けっこう高価な接続料を取っているホットスポットなどを不要とする日が来るかもしれない。

 Foneroのいる地点は、FON Maps で探すことができる。iPhoneのようにGPS機能をを備えている機器だと、Mapsで、自分のいる地点付近のアクセスポイント(Feneroのいる家)を探して、WiFi接続をすることができる。

 どのぐらいの範囲に電波が届くか、試みに自宅まわりをiPhoneをもって調べてみた。だいたい3軒先ぐらいまでは接続可能である。裏通りでは、自宅を望むことができる場所では接続した。私の家は鉄骨耐火造りである分だけ、多少電波が弱いかもしれない。木造住宅で2階に無線ルーターを設置すればかなりの範囲に届くのではないか。

 この無線LANは、IEEE 802.11b(11Mbps / 22Mbps)と g(54Mbps)に対応している。通信速度に不満はない。iPhoneで、写真ページに接続してみても、ブロードバンド有線接続と変わらない早さで画像が出る。ソフトバンクのパケット通信よりよほど早い。できるだけFONでiPhoneを繋ぐことにしたい。

 また、この無線ルーターは自分用の接続(MyPlace)と、開放している接続(FON_AP)とを完全に分けている。自分用の方はパスワード保護される。したがって開放により、こちらのパソコンにアクセスされたり、ウィルスを送り込まれたりする心配はない。

 Mapsを見てみると、私の住む水戸市では、設置箇所がまだまばらにしかない。それでも歩いていける範囲に何人かのFeneroがいるようだ。私が主として接続を必要としているのは、東京自宅付近であるが、こちらはけっこう密度が濃い。ちょっと出れば屋外ではあるが、接続できるポイントはありそうだ。今度確かめてみよう。

 このシステムは、2005年にスペインでヴェンチャー企業として始まり、06年に日本法人が設立され、運用が始まった。Google、Skype、Exiteなどが出資しており、livedoorのスポットと提携している。今年の5月でアクセスポイントが3万9千という。世界中では百万を超えたところらしい。通知を受けた会員番号が112万台であるのは、通し番号なのだろう。

 こうして、どこでも、いつでもインターネット接続が自由にできる環境が整いつつあるのは喜ばしいことだ。

2008年11月16日日曜日

Google Scholar で自分の論文リストを調べる

 Google の検索サービスとして、”Google Scholar" があることは知っていた。学術論文誌に発表された論文を著者名やキーワードで検索できる。そこで自分の論文を検索してみた。ちょっとやっかいなのは、抄録を公開する際に、論文誌によって著者名を "Masashi Iizumi" としたものと、省略して "M.Iizumi" としたものとがあることである。フルネームの "Masashi Iizumi" で引いてみると、自分の主論文などが出てこない。"M. Iizumi" では、同姓同名の人がたくさん混じり込む。あれこれやってみて、完全でないものの、ほとんどを網羅していて、かなり他を排除しているように思える検索結果が下記である。別人のものも混じっているが、内容が全く別分野のものなので、分かっていただけよう。

著者:"Masashi Iizumi" OR 著者:"M.Iizumi" - Google Scholar

 こんなことをやってみたのは、かつて在米中に一緒に仕事をしたアメリカ人の研究仲間と、明日から2,3日東京で過ごすことになっていて、以前の四方山話に花が咲くことになるだろうから。彼ももう引退している。私が研究現場から引退したのは、20年も前のことである(研究所の経営・企画部門に移った)。彼と会って話しとなれば、きっと話題になりそうな仕事のことを少しは思い出しておこうと、彼と共著で書いた論文は何だったか、記憶を呼び起こすためにトライしてみたのが、このグーグル・サービスである。

 はじめて使ってみたのだが、ずいぶん充実しているので、感心した。グーグルは一般の人だけでなく、専門分野にまで役立つようにとずいぶん手を広げている。検索して出てくるのは、論文の抄録だが、学会員であれば、論文全部を読める。その部分は、各学会ごとに十数年このかた電子化の仕事が進んでいて、論文をパソコン上で読めるようになっている。

 私が現役研究者時代にやっていたことを、多少なりと読者に知ってもらう役に立つかと、ここに検索リストを記しておくことにした。なお上記リストには、日本語で書いた論文は収録されていない。それはそれでできるのだろうが、今回はやってみなかった。私は論文数は多い方ではない。研究分野を途中で変えたため空白期間があったのと、早めに研究現場から退いたなど、いくつかの理由がある。一生通じてこつこつと研究を続けた人は、研究分野にもよるが共著論文を含めて、100は優に超えて、数百編に及ぶ人もいる。

久坂部羊『無痛』を読んで、・・・

 読んでみた(「無痛」)。何か書こうと数日抱え込んで、何も書くことがないと諦めた。

 5年に一度ぐらいのペースで、ミステリーを読んでみようかという気になる。最後に読んだのは、ゴダードの何だったか。よく覚えていない。

 ミステリーを読むのは、暇つぶしと、ちょっとした好奇心ゆえだ。「暇つぶし」は好きでない。"To kill time" がそれに当たる英語だと習ったことがある。単なる時間つぶしのことだ。いい結果をもたらす暇つぶしもある。こちらの方には"resource"という語をあてるらしい。"Reading is a great resource" という例文が辞書に載っている。

 ともかく「暇つぶし」は好きでない。だから、ミステリーも読まないし、ゴルフもやらない。囲碁もだ。でも、プラスアルファが期待できれば、たまには暇つぶしもする。先日、文字通りの時間つぶしが、思いがけず、結果として大きなプラスアルファをもたらしくれたことを、もう一つの雑記帳(”Memorandum")の方に書いた(ここ)。

 この本を読んだ際の、動機としてのプラスアルファは、新聞広告にあった「哲学的な小説」との評者の惹句であった。幻冬舎が、この文庫本だけのためにひときわ大きなスペースの広告を出していた。気がついだだけで、二度も。結果としてのプラスアルファは見つけられなかった。数日かけて読んだ。600ページを超える大作である。私は遅読だし、没頭して読み続ける方でない。だからミステリー小説好きになれないのかもしれない。読み終えての達成感は少しもなかった。でも何か書こうと考えて、ここ数日を過ごしてしまった。書くということは、尾籠な話で申し訳ないが排便に似ていて、とにかく出さないと精神的な便秘症になってしまう。それが今回は出ないのだ。

 この本を読む気になったのは、久坂部羊の小説だからだ。この人の医学エッセイ『日本人の死に時』を読んで、紹介したことがある(ここ)。これからの老後、それも「死に向かう老後」について、いい指針を与えられた。この人は小説も書いている。医学ミステリーも。多才な人だ。そして上記の惹句。だから読む気になったのだった。

 読んでみて残ったのは、薄気味悪さだけ。だから中身には触れる気にならない。唯一、気になったのは、ある種の医者には、患者を見分ける能力が備わっているということ。見ただけで、病気の原因が何であり、治るか、治らないかが分かるのだという。治る患者は治療しなくても治る。放っておいても自然に治る。治らない患者は、どんなに医療を施しても無駄で死に至る。ほんとうだろうか。真実だとしたら、医療は何のためになるのか。医者自身が医療を否定している。それともこれは小説だけの仮想的なことなのか。

 以上つまらぬことを書いたが、雑記帳ということで、お許しいただきたい。これで次のテーマに向かえる。

2008年11月10日月曜日

iPhoneからの書き込み成功

 iPhoneからShoZuというアプリを使って、この雑記帳に直接書き込めるか。前回ドライブ旅行をしたときなど、何度もトライしていみたが、うまくいかなかった。今日、設定を全部消去してやり直したら、なんということなく成功。これで、出先から、パソコンなし、iPhoneだけでエントリを書き込めることになった。

 ソフトバンク(iPhoneの日本での携帯電話会社)が、全国各所で公衆無線LANを無料で利用可能にした、との連絡を受けている。あちこちにあるBBモバイルポイント(マクドナルドなどにあり)に行って、メールの送受だけでなく、ウェブサイトの閲覧、書き込みなどを楽にできるようになる。もともとiPhoneは、ソフトバンクの携帯電話用電波を使うことになっているが、電波では、時間によっては安定して繋がらないし、遅いし、パケット代は高い。じつをいうと、メール以外は自在に使えるという状態ではなかった。自宅では無線LANルーターで繋いでいる。

 今日のテストで、これからパソコンをもたずに出歩いて、その出先からモバイルポイントさえ見つければ、この「雑記帳」に書き込みが可能となった。

 iPhoneは携帯端末として日に日に進化しつつあるのがうれしい。今日はひと山こえたような気がする。

テスト

iPhoneからエントリーを書き込むテスト。

Posted by ShoZu

2008年11月9日日曜日

アフガニスタンとアフガン

 政治番組などを見ていると、「アフガニスタン」と国名をいうとき、「アフガン」と平気でいう人がいる。それも著名な政治評論家(たとえば森本敏)や政治家がそうだ。たぶん「アフガニスタン」といちいち言うのが面倒くさくて、省略形として口にしているのだろうが、これはずいぶん無神経だ。「アフガン」は「アフガニスタン」の省略形ではなく、「アフガン人」あるいは形容詞としての「アフガニスタンの」を意味する。テレビに出たり、時評を書いたりする人は、言葉を正確に使うように心がけてほしい。

 ちなみに、英語表記の国名/形容詞/国民名がやや特異な例をあげておくと、

Afghanistan/Afghan/Afghan(アフガニスタン)
Denmark/Danish/Dane(デンマーク)
Finland/Finish/Finn(フィンランド)
Germany/German/German(ドイツ)
Greece/Greek/Greek(ギリシャ)
Holland/Dutch/DutchmenあるいはHollander(オランダ俗称)
Iraq/Iraqi/Iraqi(イラク)
Netherlands/Netherlandish/Netherlander(オランダ通称)
Norway/Norwegian/Norwegian(ノルウェイ)
Philippines/Phillippine/Filipino(フィリッピン)
Poland/Polish/Pole(ポーランド)
Scotland/ScotchまたはScottish/Scot(スコットランド)
Spain/Spanish/Spaniard(スペイン)
Sweden/Swedish/Swede(スエーデン)
Switzerland/Swiss/Swiss(スイス)
Thailand/Thai/Thai(タイ)
Turkey/Turkish/Turk(トルコ)

 こうしてみると、国名としての「アフガニスタン」を「アフガン」というのは、このリストの最後の3者に似ている。しかし日本ではすでにアフガニスタンという国名が一般に使われているのだから、「アフガン」をタイやトルコと同列に使うべきではない。

2008年11月5日水曜日

オバマの日

 アメリカ大統領選の開票速報をテレビでずっと見ていた。午前10時頃から始まり、午後3時ごろまでずっと目を離せなかった。NHKのBS1は、時折のBSニュースによる中断があったが、アメリカのテレビ局ABCの中継とNHKの解説とをずっと放映した。一方で、パソコン画面にNYTネット版の大統領選速報画面を出して、見守った。ABCの方は、出口調査にもとづいてどしどし当確を出していく。NYTは、選管の集計を報じるため、確定数しか報じない。ただしこちらは詳細に数字を見ることができる。画面を切り替えると、郡(county)単位に赤〔共和)、青〔民主)を染め分けた図まで出る。

 11時頃ABCは、ペンシルヴァニアをオバマが取ったと報じる。マケインが一つも落としてならない激戦州の一角がはやくも崩れた。そのころのNYTの集計では開票率は10%にも達していなかった。12時すぎ、昼食をとっているうちに、オハイオをオバマが取ったとの報。オハイオを落として大統領になった人はここ何回かの大統領選でないという。これでオバマの当選はほぼ決まりだった。各州ごとの集計をNYTでみているとヴァージニア、フロリダで、僅差ながら、ずっとオバマが勝っている。ABCはすでにヴァージニアはオバマとしている。他の州でもオバマの青が、共和党の赤の牙城を浸食していく。過半数270まであと僅かである。対するマケインは130を超える程度。午後1時直前、BS1はニュースに切り替わる。その直前にBSの解説者は、速報が再開されたときには、オバマの当選が決まっているでしょうと告げ、15分後にと、速報を中断する。

 午後1時になったとたん、ニュースの字幕に速報でオバマ当選決定の文字が出た。カリフォルニアの開票時間を待って、開票率0%でABCはカリフォルニアでの当確を報じ、オバマが次期大統領に確定とした。歴史的瞬間だった。間もなく接戦だったフロリダもオバマの青色になった。テレビはアメリカ各地でオバマ当選を喜ぶ人々の映像を伝えてきた。NYのタイムズスクエアで、ハーレムで、シカゴの広場で、人々は抱き合って、喜んでいる。静かに涙を流す老黒人男性の表情が印象的だった。すぐにNYにいる知人にメールを送った。彼女とその友人たちが、どんなにかこの日を待ち望んでいたことか。現地時間では夜の11時を過ぎているが、きっと起きて速報を見ていることだろう。

 間もなくアリゾナ州フェニックスでマケインの敗戦演説が始まった。つい今しがたオバマに電話をして「おめでとう」を言ったと切り出した。マケインの演説は潔かった。激戦を闘った後、相手を讃え、みな同じ目的、この国を変える、ために一つになろうと呼びかけた。じつに見事な演説で、この大統領選中のマケイン演説の最良のものと思えた。きっと彼は、もう何日も前に敗戦を覚悟して、この演説を準備していたのではないかと思えるほどだった。

 2時前、シカゴの広場の特設会場でオバマの勝利演説が始まった。6万数千人が集まっているという。ものすごい人の数だ。オバマの演説台の両側には、防弾用の強化ガラスの壁が高く立てられている。広場を囲むビルの窓からの狙撃からオバマを守るためだという。オバマは夫人と二人の娘と4人で演台に歩み寄った。二人の娘は赤と黒のドレス、夫人は大胆に赤をあしらった黒のドレス。憎い演出だ。いよいよオバマの演説は始まるというのに、BSは定時のニュースを流しはじめる。NHK総合に切り替えると、こちらでオバマの演説を生中継しはじめている。演説は前半はマケインへの謝辞、家族と協力者への感謝など定型的だったが、後半に、南部にいる百何歳かのお婆ちゃんが、この百年間にどんな変化を眺めてきたかを顧みながら、自分が大統領になったことの歴史的意義を語り、大いに聞かせるものだった。演説後、登壇したのは大統領と副大統領バイデンの家族だけだった。半数以上がオバマ関係の黒人だ。互いに喜び合っている。印象深い演出だった。