2008年11月20日木曜日
FON(巨大無線LANコミュニティ)に加入した
個人用無線LANをそれぞれ共用に開放して、世界中で互いに利用し合うというコミュニティがあることを最近知った。早速専用の無線ルーターを入手し、接続・登録し、メンバーとなった。
この組織・仕組みは”FON"と呼ばれる。メンバーになると、他のメンバーが公開しているルーターを利用して、どこでも、パソコンやiPhoneなどをインターネットに繋ぐことができる。料金は要らない。専用ルーター("La Fonera"、1980円、ヨドバシカメラなどで売っている)を購入して、自分のブロードバンドに接続することで、費用負担をしていることになる。
FONは国際的な組織である。したがって、外国へ行ったときも、そこにメンバー(Foneroと呼ばれる)がいれば、自分の機器を無料でインターネットに繋ぐことができる。メンバーはどんどん増えているらしい。出先で無線LAN接続を必要とし、Feneroになっていく人がますます増れば、人の住む地表部分を覆い尽くすことができるかもしれない。けっこう高価な接続料を取っているホットスポットなどを不要とする日が来るかもしれない。
Foneroのいる地点は、FON Maps で探すことができる。iPhoneのようにGPS機能をを備えている機器だと、Mapsで、自分のいる地点付近のアクセスポイント(Feneroのいる家)を探して、WiFi接続をすることができる。
どのぐらいの範囲に電波が届くか、試みに自宅まわりをiPhoneをもって調べてみた。だいたい3軒先ぐらいまでは接続可能である。裏通りでは、自宅を望むことができる場所では接続した。私の家は鉄骨耐火造りである分だけ、多少電波が弱いかもしれない。木造住宅で2階に無線ルーターを設置すればかなりの範囲に届くのではないか。
この無線LANは、IEEE 802.11b(11Mbps / 22Mbps)と g(54Mbps)に対応している。通信速度に不満はない。iPhoneで、写真ページに接続してみても、ブロードバンド有線接続と変わらない早さで画像が出る。ソフトバンクのパケット通信よりよほど早い。できるだけFONでiPhoneを繋ぐことにしたい。
また、この無線ルーターは自分用の接続(MyPlace)と、開放している接続(FON_AP)とを完全に分けている。自分用の方はパスワード保護される。したがって開放により、こちらのパソコンにアクセスされたり、ウィルスを送り込まれたりする心配はない。
Mapsを見てみると、私の住む水戸市では、設置箇所がまだまばらにしかない。それでも歩いていける範囲に何人かのFeneroがいるようだ。私が主として接続を必要としているのは、東京自宅付近であるが、こちらはけっこう密度が濃い。ちょっと出れば屋外ではあるが、接続できるポイントはありそうだ。今度確かめてみよう。
このシステムは、2005年にスペインでヴェンチャー企業として始まり、06年に日本法人が設立され、運用が始まった。Google、Skype、Exiteなどが出資しており、livedoorのスポットと提携している。今年の5月でアクセスポイントが3万9千という。世界中では百万を超えたところらしい。通知を受けた会員番号が112万台であるのは、通し番号なのだろう。
こうして、どこでも、いつでもインターネット接続が自由にできる環境が整いつつあるのは喜ばしいことだ。
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