2010年9月1日水曜日

ドーバーからラコルニャへ向けて航海中




昨日(8/31)は、朝9時半、英国最南端の港、ドーバーに上陸、カンタベリーとライ村を観光。午後5時に出港、次の寄港地、スペインのラコルニャへと航行中です。昼食前にブルターニュ半島沖で英仏海峡を抜け、地中海に出ました。船の揺れが大きくなって、歩くとよろめいてしまいます。寄港後観光のある日は、終日忙しいので、こうして終日航海の日は、自由に時間を使うことができ、iPadに向かい旅行記を書く気になります。

まずは昨日のこと。朝日に輝く白い崖がそびえ立つドーバーの港に着きました。なるほど名高い崖は見ものです。快晴で、フランスの陸地も望めました。ここドーバーから対岸のカレーまで英仏トンネルが貫通しています。

ここから最寄りのカンタベリーへバスで行き、英国国教会の大本山カンタベリー大聖堂とその門前街を見ました。6世紀末にキリスト教が伝来、その後カトリックの大司教座として、壮麗な英国風ゴシック大聖堂が建造され、英国でのカトリックの中心地でありました。しかし、ヘンリー8世のカトリックからの独立、国教会の設立などの数々の歴史上の事件の現場でありました。そんなことを思い出しながら、しばらくの時を過ごしました。

次いで隣の州に属するライ村へ。海岸近くの小さな村ですが、古い佇まいを残す美しい村として、多くの観光客が訪れています。中世には海岸の漁村(海賊の村とか、密貿易の基地だったとか)だったそうですが、川の運ぶ土砂の堆積で、今では海岸からはかなり離れた場所にあります。なだらかな丘の斜面に昔ながらの木造家屋が立ち並んで、レストランやショップとして生活が成り立っているようです。人口400人の村に、毎日何千もの観光客が訪れています。海岸から拾ってきた丸石を敷き詰めた歩道が風変わりです。道沿いの建造後数百年という古い家屋を転用したレストランで、シーフードのランチを食べました。

5時出港の30分前までに船に帰る必要があり、ぎりぎりに帰着したら、思い思いに観光に出かけ(中にはロンドンまで行ったグループも)、乗船を待つ人々で長い列ができていました。このクルーズ船は、定員2500余りと聞いていましたが、この航海では3000人超の乗客が乗っています。子供連れがけっこういて、二人部屋に3人4人と入るので、そんな数になるようです。これだけの人数が乗り降りしたり、航行中はデッキで甲羅干しをしたり、小さなプールで泳いだり、それはそれで大そうな見ものです。

この旅日記をブロクにエントリーアップするには、船のパプリックエリアに装備されている無線LANを使っています。250分で60ユーロ(6600円)の利用権をプリペイドしてやっていますが、ログイン、ログアウトの手続きが複雑で心もとなく、何時まで使えるものやら。使い終わったら、それまでとするつもりでやっていますから、通信が途絶えたら、そんな事情だとご承知ください。

日本の事情は、iPhoneで産經新聞を読んでいますので、だいたいの様子は把握しています。民主党代表選は、妥協成立目前から、全面対決と急変したようですね。どのような結果になろうと、党内の亀裂は大きく、ひょっとすると党の分裂から政界再編へ向かうのでしょうか。日本の政治にとって避けて通れない過程を通り抜けるつつあるのかなと、遠くから展望しています。

添付写真はライ村の風景をひとつ。


-- iPadから発信

場所:地中海

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