2010年9月11日土曜日

帰国しました




 西ヨーロッパをクルーズ船でコペンハーゲンからジェノバまで、ぐるりと一周する旅から、昨日帰国しました。最後の2,3日はプリペイしておいたインターネット接続時間が時間切れになったり、追加して最後の通信を送ろうとしてとっておいた接続権が、精算の都合で早めに切られてむだになったり、おまけに帰国準備に忙しかったり、・・・と、尻切れトンボになってしまいました。

 しかし、思っていたよりもインターネット事情はよく、洋上に浮かぶ船の上で、メールとツイッターを読み書きし、日本の新聞を読み、さらにこのブログ上で旅先通信を送ることができたのは、幸いでした。ネットにつながっていることを日常としているものとしては、生活の大事な部分を切り取られないですんだという気持でした。

 今度の旅については、もう少し落ち着いてから、かけた部分を補ったり、まとめの感想を書いておこうと思っています。要約していえば、これまであちこちを見たヨーロッパを別の観点から見るいい経験でした。ヨーロッパ全体が海でつながっている。当たり前のことで、その意味では世界全体がそうですが、中世から近世にかけて世界史の主流を担ってきた西欧の国々が、このように海で繋がり、そのことが歴史形成の回路となっていたことを実感できました。現皇太子浩宮が、オックスフォードに学ばれたとき水運の歴史をテーマに選んだことを思い出し、なるほど大事なテーマなのだと認識を新たにしました。

 経済の面でも、河や運河を含めた水運が、現在でも大きな動脈となっていることを見ました。訪れたどの港でもコンテナーの荷役をする埠頭が大規模に作られ、活発に動いている様子でした。高速道路を走れば、そのコンテナーを輸送するトレーラーが頻繁に走っています。周囲を海で囲まれた日本でもそうなのでしょうが、運送業における海と陸との割合が、ヨーロッパと比べてどうなのだろうと疑問を持ちました。

 添付する写真としては、送り損ねたバルセロナでの一枚として、ガウディのサグラダファミリア聖堂の現況をお見せしましょう。ここには2002年に行きましたが、その時の記憶からすると、ずいぶん工事が進行し、会衆の座る身廊部分が形をなし、教会堂の全体像が見えてきていました。本年中に祭壇部分も完成し、法王を迎えて初めてのミサが執り行われる、そのために内部の完成を急いでいるようでした。

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