2010年8月25日水曜日

ヨーロッパを海から

明日からいよいよ旅に出る。
前のエントリの図のように、今度の旅では、船でヨーロッパ大陸をぐるりと一回りする。コペンハーゲンから、北海を回り、地中海に入って、ジェノバまで。

この旅を選んだ動機は「楽だ」ということ。船旅は、何度か経験があるが、私ら高齢者にはありがたい。年に2回程度、主として旅行社のツアーに参加してきたが、最近の経験からすると、他の旅仲間、特に熟年層の人たちと同じように行動できなくなってきた。とくに、足腰を痛め後遺症に悩やまされてでいる妻は、もう普通の旅は無理、というようになってきた。それでも旅には出たい。滞在型の個人旅行も経験したが、それはそれで気力・体力がいる。あれこれを考えて、船旅が楽だろうと、このたびの参加を決めた。それ以外の魅力もある。

海から、ヨーロッパを見る。歴史の中で、ヨーロッパの人々は海とどうつながってきたか。

北海やその他の内海。ノルマン、ゲルマンの南下、かつて大きな覇権を持ったデンマーク。英・スペインの覇権争い、その中でのオランダの独立など。また商業ルートとしての海。

地中海。古代、世界とは地中海沿岸地帯だった。その沿岸に文明が開けた。キリスト教の成立・拡大。イスラムとの覇権争い。十字軍の時代。やがて大航海時代へ。その旅立ちの港、ジェノバ、リスボン。のど元としてのジブラルタル。歴史のさまざまな局面で、海が主役だった。

そんなことを思いながら、ヨーロッパ全体を海からのアプローチで感じてみる。

と、大きく構えてみたが、何よりゆったりと船内生活を楽しんでくるつもりだ。

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