(朝日新聞 09/2/16-23、その2)
・漢字復権 韓国沸く(09/2/19 国際)
ー ハングル使用を原則としていた韓国で、漢字が復活しつつある。学校教育で漢字を学ぶ機会は、高校の選択科目「漢文」しかなかった。一部の小学校で課外授業として行われていたが、最近では小学校から漢字教育が復活しそうな動向。中国や日本とのビジネスの現場で必要とされているとか、漢字表記の方が理解力・思考力を増すとか、過去の文書を読めないとか、いろいろな理由があるらしい。日本で文書が全部ひらがな表記になったとしたらどうかと、考えてみたらその不便さが分かる。たとえば「電気」、「伝記」、「転機」は同じ「チョンギ」と読む。韓国語の7割は漢字由来で、漢字表記した方が理解しやすい。例:「カムサハムニダ(ありがとう)」=「感謝ハムニダ」。採用試験に漢字の試験を行う企業があり、政府公認の漢字検定試験もあるとか。ハングル化政策は民族意識の高まりからだった。国際化の中で見直しが行われるのはいいこと。日中韓が漢字文化を共有するのは望ましい。
・漢字の変容、「懐かしい道連れ」とともに (高橋郁夫〈論説顧問〉、09/2/23 オピニオン)
- 「洋の東西を問わず、文字は時に磨かれた美しさと厳しさを備えた道具であり、懐かしい道連れだ。漢字の文化圏にある国々や地域は、互いの言語や国のありようの違いと特質は尊重しながら、この道連れとのこれからの付き合い方を考えてみるのも大事だろう」。パソコンで文書を書くのが多くの人にとって普通になり、その際ローマ字変換を使うことが多い。(1)頭の中で日本語の文を思い浮かべ→(2)ローマ字でキー入力→(3)変換・修正という作業が行われる。このことが、漢字文化を変容させているのではないかと筆者は心配げに書く。どうだろうか。自分の場合を考えてみると、(1)、(2)という段階は、日本語を思い浮かべ、ペンで文字を書くという作業同様、ほとんど無意識に行われていて、ローマ字を思い浮かべているという自覚はない。むしろ外来のカタカナ語を書くとき、時おり違和感がある程度である。ローマ字変換入力の普及が、日本語のローマ字化とか、英語にせよなどという、一部のグローバル化論者を勢いづかせる心配など無いと思う。
・言語と思考 遅さの技法 (中山元〈哲学者・翻訳家〉、09/2/21夕 文化・エンタメ)
- 思考は言葉によって紡がれる。言葉のうちに思考は育っていく。だから他人の思考を理解することは、その人の言葉のうちで呼吸している思考を理解するということ。長い時間をかけて言葉となったテキストの上を、読むものの目は高速で滑走してしまう。思考を読み解くためには「遅さ」ということが重要。そのための技法。(1) 朗読して、録音して、聴く。(2)翻訳してみる(日本語なら他の言語に)。こうして思考を「遅らせる」ことで、他人の思考が、自分の思考と絡み合ってくる。「遅く考える」ことが大事だと。これはわが意を得たりという指摘。私は考えるのにとても時間がかかる。
・首相の言葉、大平正芳氏に学ぶこと (若宮啓文〈コラムニスト〉、09/2/16 オピニオン)
- 首相の言葉が軽くなった中で、思い出されるのは大平元首相である。現職時代には「アー、ウー首相」とからかわれていた。言いよどみながら適切な言葉を探していて、発言を文章にすると、無駄のない的確な表現になっていた。言葉に重みがあった。言葉だけではない。責任のとり方にも重みがあった。「濡れ衣を着せられると、おれははなはだおもしろくない」と、責任転嫁などしなかった。三木内閣時代の蔵相だった大平は、オイルショックの後遺症で税収が伸びず、補正予算のため赤字国債発行に追い込まれた。誰もがやむをえないと見ていたが、大平は悩み抜き、「この後始末は一生かけても自分がしなくては」と思い詰めたという。大平が今、麻生首相の立場にいたら、郵政問題について「ぬれぎぬ」などといわず、こういったのではないかと、若宮は書く。「郵政民営化の決定には悩みもしましたが、総務大臣として責任の一端を担ったのは間違いない。だからこそ、その行方を誤らせた罪は万死に値する。その思いでいま、直すべきところは直すという重い責務を感じているのです」と。
・本の全文検索 波紋、米グーグル ネット公開へ準備 (09/2/23 2面「時々刻々」)
- グーグルが勧めてきた書籍本文のデジタル化について、米国の作家協会などが著作権侵害と訴えていたが、和解が成立する見通し。これまでのデジタル化の補償金を払う。ネットで公開する書籍へのアクセス権料や広告費などの収益の63%を著作権者に支払うなど。日本の作家も拘束されるらしい。「集団訴訟」という制度上、和解は原告だけでなく共通の利害関係全員に及ぶらしい。日本の作家からすると寝耳に水の結果だろう。現在の音楽配信と同様、本の内容がネット上で有料利用が進みそう。
この記事には触れてられていないが、すでにアマゾンは、キンドルという電子ブックリーダーを発売している。その改良版kindle-2が最近発売され、米国では実用化段階に入ってきた。私にとって関心事は、iPhoneがリーダーの代用になること(現在のところ米国のみ)。日本にも「青空文庫」などがあるが、少数の古典的な作品など(著作権の消滅したもの、無料で公開したもの)に限られている。米国の場合、最新の出版物までもがネット配信される(もちろん有料、ただし最初の部分は、現在一部で行われているように「立ち読み」できるらしい)。
2009年3月6日金曜日
2008年11月20日木曜日
グーグル・ドキュからブログへ
グーグルは、単なる検索サービスだけでなく、いろいろな機能を供用している。今回はドキュ(Docs)と呼ばれる文書書きの機能を使って書いたものを、このブログに直接転送してみた。一つ前のエントリもこのエントリも、それで送ったものである。自分のブログを登録しておくと、書いたものをワンクリックで、ここに公開することができる。グーグルを中心に、シームレスにあれこれの用が足せる。これは便利だ。
グーグルは、iPhoneに特化したページを提供している。ふつうのパソコンとまったく同等に使える。ドキュの読み書きもできる。ということは、iPhoneで書いて、このブログへの書き込みもできる。以前"ShoZu"を使ってiPhoneからブログへの書き込みができることを書いた(『iPhoneからの書き込み成功』08/11/10)。しかし、"ShoZu"は主として iPhone で撮った画像のアップロード用のアプリである。テキストのアップロードにはドキュからの方がいいだろう。書きかけの未完成・非公開の断片を含めて、ドキュを用いて「文書庫」を作ることができ、それをどの機器からも参照できるところがありがたい。
グーグルのメイルサービス(gmail)を使っておられる方は多いことだろう。簡単に登録することができ(もちろん無料)、ウェブ上で、どのパソコンからもメールを読むことができる。ほとんど無制限といっていいスペースを供給している。しかも時期が来ると消えるということもない。私は、重要なメールはgmailに転送しておいて、どこから、どんな方法であれ、ネットに繋がれば、参照できるようにしている。登録情報(IDやパスワードなど)を通知してきたメールなどをそこに置いている。いうなれば重要メールの保管庫である。gmailのメール一覧のページには、以前ここに書いたことがあったが(『iPhoneの使いこなし』08/10/31)ToDo管理に使っているRTMというソフトで書いた「今日やるべきこと」のリストが表示され、その欄に追加したり、変更したりができる。
グーグル・カレンダーは、Macにもともと付属しているiCalより使いやすい。iPhone用のグーグルページでの表示も明快なので、こちらの方を使っている。カレンダーは、あちこちを使うと混乱する。小さな月間表示の手帳と、iPhoneでのグーグルカレンダーだけを使っている。
グーグル・リーダーは、ニュース(朝日とNYT)と、よく読みにいくブロッガーを登録してある。読みにいくと、時刻順に新しいエントリが表示されて便利だ。RSSリーダーには、読み切れないほどのブログが登録されているので、日に一度、ざっと眺める程度にしている。
グーグル・グループも少数のメンバーとのメール交換、画像交換に便利だ。これはわざわざグーグルに行かずにメールが配信されるが、大きな画像となると、グループのページに掲載した方がいい。
グーグル・ノートは、読んだウェブ・ページをクリップできると、余丁町散人さんのブログ(『Google Notebook が面白いことなど』)で読んだ。登録して使えるようにしているが、まだ使いこなしていない。読んだページで、気になった部分をコピペし、コメントを付加して、記録として残したり、それをウェブ上で公開することができるようだ(『余丁町散人の公開ノートブック』がその例)。そのうちにものにしてみたい。
こんな具合に、グーグルを中心に、シームレスに、頭脳労働を組織化できる。いつの間にかグーグルなしにはやっていけないようになっている。
以上は、すでに使いこなしている人には、何を今さらというほどのものだろう。私には、ほう、ここまでやれるかという域にようやく達したので、記録として書いてみた。
【追記】余丁町散人さんからのコメントがあり、上記の『公開ノートブック』以外に、グーグル・リーダーからクリップして、「共有」機能を使って公開しているとのこと。以下がそれです。なるほど、というものですが、すいすいと新機能を使っておられるのに感心いたします。習うより慣れろというか、模索しながら使ってみて、ものにしてしまうところがえらい!
『余丁町散人 の共有アイテム』
グーグルは、iPhoneに特化したページを提供している。ふつうのパソコンとまったく同等に使える。ドキュの読み書きもできる。ということは、iPhoneで書いて、このブログへの書き込みもできる。以前"ShoZu"を使ってiPhoneからブログへの書き込みができることを書いた(『iPhoneからの書き込み成功』08/11/10)。しかし、"ShoZu"は主として iPhone で撮った画像のアップロード用のアプリである。テキストのアップロードにはドキュからの方がいいだろう。書きかけの未完成・非公開の断片を含めて、ドキュを用いて「文書庫」を作ることができ、それをどの機器からも参照できるところがありがたい。
グーグルのメイルサービス(gmail)を使っておられる方は多いことだろう。簡単に登録することができ(もちろん無料)、ウェブ上で、どのパソコンからもメールを読むことができる。ほとんど無制限といっていいスペースを供給している。しかも時期が来ると消えるということもない。私は、重要なメールはgmailに転送しておいて、どこから、どんな方法であれ、ネットに繋がれば、参照できるようにしている。登録情報(IDやパスワードなど)を通知してきたメールなどをそこに置いている。いうなれば重要メールの保管庫である。gmailのメール一覧のページには、以前ここに書いたことがあったが(『iPhoneの使いこなし』08/10/31)ToDo管理に使っているRTMというソフトで書いた「今日やるべきこと」のリストが表示され、その欄に追加したり、変更したりができる。
グーグル・カレンダーは、Macにもともと付属しているiCalより使いやすい。iPhone用のグーグルページでの表示も明快なので、こちらの方を使っている。カレンダーは、あちこちを使うと混乱する。小さな月間表示の手帳と、iPhoneでのグーグルカレンダーだけを使っている。
グーグル・リーダーは、ニュース(朝日とNYT)と、よく読みにいくブロッガーを登録してある。読みにいくと、時刻順に新しいエントリが表示されて便利だ。RSSリーダーには、読み切れないほどのブログが登録されているので、日に一度、ざっと眺める程度にしている。
グーグル・グループも少数のメンバーとのメール交換、画像交換に便利だ。これはわざわざグーグルに行かずにメールが配信されるが、大きな画像となると、グループのページに掲載した方がいい。
グーグル・ノートは、読んだウェブ・ページをクリップできると、余丁町散人さんのブログ(『Google Notebook が面白いことなど』)で読んだ。登録して使えるようにしているが、まだ使いこなしていない。読んだページで、気になった部分をコピペし、コメントを付加して、記録として残したり、それをウェブ上で公開することができるようだ(『余丁町散人の公開ノートブック』がその例)。そのうちにものにしてみたい。
こんな具合に、グーグルを中心に、シームレスに、頭脳労働を組織化できる。いつの間にかグーグルなしにはやっていけないようになっている。
以上は、すでに使いこなしている人には、何を今さらというほどのものだろう。私には、ほう、ここまでやれるかという域にようやく達したので、記録として書いてみた。
【追記】余丁町散人さんからのコメントがあり、上記の『公開ノートブック』以外に、グーグル・リーダーからクリップして、「共有」機能を使って公開しているとのこと。以下がそれです。なるほど、というものですが、すいすいと新機能を使っておられるのに感心いたします。習うより慣れろというか、模索しながら使ってみて、ものにしてしまうところがえらい!
『余丁町散人 の共有アイテム』
FON(巨大無線LANコミュニティ)に加入した

個人用無線LANをそれぞれ共用に開放して、世界中で互いに利用し合うというコミュニティがあることを最近知った。早速専用の無線ルーターを入手し、接続・登録し、メンバーとなった。
この組織・仕組みは”FON"と呼ばれる。メンバーになると、他のメンバーが公開しているルーターを利用して、どこでも、パソコンやiPhoneなどをインターネットに繋ぐことができる。料金は要らない。専用ルーター("La Fonera"、1980円、ヨドバシカメラなどで売っている)を購入して、自分のブロードバンドに接続することで、費用負担をしていることになる。
FONは国際的な組織である。したがって、外国へ行ったときも、そこにメンバー(Foneroと呼ばれる)がいれば、自分の機器を無料でインターネットに繋ぐことができる。メンバーはどんどん増えているらしい。出先で無線LAN接続を必要とし、Feneroになっていく人がますます増れば、人の住む地表部分を覆い尽くすことができるかもしれない。けっこう高価な接続料を取っているホットスポットなどを不要とする日が来るかもしれない。
Foneroのいる地点は、FON Maps で探すことができる。iPhoneのようにGPS機能をを備えている機器だと、Mapsで、自分のいる地点付近のアクセスポイント(Feneroのいる家)を探して、WiFi接続をすることができる。
どのぐらいの範囲に電波が届くか、試みに自宅まわりをiPhoneをもって調べてみた。だいたい3軒先ぐらいまでは接続可能である。裏通りでは、自宅を望むことができる場所では接続した。私の家は鉄骨耐火造りである分だけ、多少電波が弱いかもしれない。木造住宅で2階に無線ルーターを設置すればかなりの範囲に届くのではないか。
この無線LANは、IEEE 802.11b(11Mbps / 22Mbps)と g(54Mbps)に対応している。通信速度に不満はない。iPhoneで、写真ページに接続してみても、ブロードバンド有線接続と変わらない早さで画像が出る。ソフトバンクのパケット通信よりよほど早い。できるだけFONでiPhoneを繋ぐことにしたい。
また、この無線ルーターは自分用の接続(MyPlace)と、開放している接続(FON_AP)とを完全に分けている。自分用の方はパスワード保護される。したがって開放により、こちらのパソコンにアクセスされたり、ウィルスを送り込まれたりする心配はない。
Mapsを見てみると、私の住む水戸市では、設置箇所がまだまばらにしかない。それでも歩いていける範囲に何人かのFeneroがいるようだ。私が主として接続を必要としているのは、東京自宅付近であるが、こちらはけっこう密度が濃い。ちょっと出れば屋外ではあるが、接続できるポイントはありそうだ。今度確かめてみよう。
このシステムは、2005年にスペインでヴェンチャー企業として始まり、06年に日本法人が設立され、運用が始まった。Google、Skype、Exiteなどが出資しており、livedoorのスポットと提携している。今年の5月でアクセスポイントが3万9千という。世界中では百万を超えたところらしい。通知を受けた会員番号が112万台であるのは、通し番号なのだろう。
こうして、どこでも、いつでもインターネット接続が自由にできる環境が整いつつあるのは喜ばしいことだ。
2008年9月14日日曜日
iPhoneのアップデート
iPhoneのソフトがアップデートされた。2.02が、2.1になった。格段に動きがよくなった。文字はタッチパネルで入力するのだが、それがとても早くなった。これまでは、しばらくじっと考えている、というようはところがあった。日本語変換もよくなった。iPhoneでは、携帯電話での入力方法と違うテンキー方式というのか、十字選択式という、ユニークな方法をとっていた。この更新で、それがキビキビ動くようになり、この方式の良さがはじめて実感できる。これまではiPhoneでメールやメモ書きをする気がしないほどだったのだが、これでやっと満足にやれそうだ。ほかにも全体としての動きが、安定したようだ。これまではしばしば、読んでいる画面が落ちることがあったが、それが少なくなった。mixiコミュでは、ソフトバンクの電波への接続がよくなったという話も出ている。
iPhoneは、パソコン上のソフトウエア iTunes との組み合わせで、iPhone内部のファームウエアを更新してくれるところが素晴らしい。発売して、ユーザーからのクレームが殺到したのを受けて、早速対応してのこのアップデートだ。この柔軟な仕組みゆえに、とりあえず製品を出しておいて、あとは追い追い性能を向上していくことができる。今ではパソコンなどもOSやブラウザーを、ブロードバンド接続経由でアップデートするのは当たり前だ。ソフトもアップデートされる。たとえば、ネットブラウザーの Firefox は、無償提供なのに、めざましくアップデートされてきた。しかし、電子機器そのもののファームウェアがこれだけアップデートされていくのは、やはりすごいことなのではないか。機器の性能が買ったときのものを格段に上回ったものへと進化していく。アップルはやるな、という感じがする。
このアップデートを知ったのは、電子メール配信を受けているBusinessWeek(BW) 電子メール配信を読んだからだった。その9/12日刊行誌に"Apple event fails to dazzle"という特集が組まれている。アップル社のCEO、Steve Jobs が出てのプレス発表はいつも意表を突くものだったが、今度はそれほどでなかった、という記事だ。日本では、iPhoneの売れ行きが予想ほどよくなかったので、アップルはiPodの新製品でお茶を濁している、というニュアンスで報道された。BWでは、iPhoneの売れ行きとは関連づけず、音楽プレーヤー分野でのiPodの独占状態の余裕で、格別の技術革新なしに、カラーをとりそろえたり、安価にしたりという、アップルらしからぬイベントだったと報じている。技術(innovation)ではなく、お化粧(cosmetic)で売るとは何だ、という趣旨で特集記事を書いている。その記事の最後の部分に、iPhoneのアップグレードを9月13日行うようだとあった。発売後寄せられたユーザーのさまざまなcomplaintsに対応するためだという。日本では遅れるのかと思いながら、iTunes経由で更新の有無を調べてみると、日本でも同時にアップデートされていた。日本語変換が格段に改善されたことからすると、日本チームを含めて、アップルはずいぶん頑張っているな、と思われる。
iPhoneは、パソコン上のソフトウエア iTunes との組み合わせで、iPhone内部のファームウエアを更新してくれるところが素晴らしい。発売して、ユーザーからのクレームが殺到したのを受けて、早速対応してのこのアップデートだ。この柔軟な仕組みゆえに、とりあえず製品を出しておいて、あとは追い追い性能を向上していくことができる。今ではパソコンなどもOSやブラウザーを、ブロードバンド接続経由でアップデートするのは当たり前だ。ソフトもアップデートされる。たとえば、ネットブラウザーの Firefox は、無償提供なのに、めざましくアップデートされてきた。しかし、電子機器そのもののファームウェアがこれだけアップデートされていくのは、やはりすごいことなのではないか。機器の性能が買ったときのものを格段に上回ったものへと進化していく。アップルはやるな、という感じがする。
このアップデートを知ったのは、電子メール配信を受けているBusinessWeek(BW) 電子メール配信を読んだからだった。その9/12日刊行誌に"Apple event fails to dazzle"という特集が組まれている。アップル社のCEO、Steve Jobs が出てのプレス発表はいつも意表を突くものだったが、今度はそれほどでなかった、という記事だ。日本では、iPhoneの売れ行きが予想ほどよくなかったので、アップルはiPodの新製品でお茶を濁している、というニュアンスで報道された。BWでは、iPhoneの売れ行きとは関連づけず、音楽プレーヤー分野でのiPodの独占状態の余裕で、格別の技術革新なしに、カラーをとりそろえたり、安価にしたりという、アップルらしからぬイベントだったと報じている。技術(innovation)ではなく、お化粧(cosmetic)で売るとは何だ、という趣旨で特集記事を書いている。その記事の最後の部分に、iPhoneのアップグレードを9月13日行うようだとあった。発売後寄せられたユーザーのさまざまなcomplaintsに対応するためだという。日本では遅れるのかと思いながら、iTunes経由で更新の有無を調べてみると、日本でも同時にアップデートされていた。日本語変換が格段に改善されたことからすると、日本チームを含めて、アップルはずいぶん頑張っているな、と思われる。
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